ワード・エクセルスキルをどう身につけるか|MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)取得のススメ

事務仕事をするうえで必須のオフィスソフト、「ワード」「エクセル」。程度の差はあれ、事務員であればどなたでも使用したことはあるはずです。文字を打つ程度という方から、マクロを組んで業務改善を図っているという方まで、その熟練度はさまざまでしょう。

そんなオフィスソフトスキルの向上、そして自分のレベルアップのため、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)を取得するという手段があります。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)HP

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、マイクロソフト社が実施している、ワードやエクセルの利用スキルを証明できる資格です。ワードやエクセルなどのソフトごとに資格があり、スペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)に分かれています。

資格取得のメリット

PourquoiPas / Pixabay



勉強することで、かなり効率的にワード・エクセルスキルを身につけることができます。

ワードやエクセルは技術の深度幅もかなりありますが、横幅もとても広いです。自分がエクセルを使っていて「これは誰でも知っている方法だな」と思い込んでいる方法を、同僚のエクセル達人が知らなかった。わりとよくある話です。

逆もまたしかりで、勉強してみると「そんな楽な方法があったのか」と目からうろこです。そしてそれは難しい技術ではなく、たとえばいつも見慣れているけど使用したことのなかったアイコンが、実はボタン1クリックで便利で使えた、というレベルのものが大多数です。

このように技術の幅の広いスキルを、効率よく、もれなくダブりなく習得することができるのがMOSです。

これは、よく目にする「ワード・エクセル これだけあれば大丈夫!」的なHOW TO 本ではなかなかできない部分だと思います。必要な部分だけつぎはぎで身につけることはできるかもしれませんが、MOSのように、一通りの基本機能を広く習得し、正しい(マイクロソフト的に)方法で使用できるようになることは難しいです。

また、取得することで自分のスキルの客観的証明になります。もちろん、この資格があるだけで極端に就職が有利になるわけではありません。ですが、「ワードエクセルは一通り使えます」と言われるより、「MOS取得済みです」と言われた方が格段に説得力があります。取得したら堂々と履歴書に書きましょう。

受験方法の選択 全国一斉か随時試験か

全国一斉試験と随時試験がありますが、随時試験をおすすめします。申込み手順はこちらで確認できます。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)HP 受験するには

 

随時試験をおすすめする理由は、以下2点です。

1、随時試験のほうが受験日を選びやすい(全国一斉試験は毎月日曜日のみ実施)
2、随時試験は直接試験会場(パソコン教室等)へ申し込めて安心(全国一斉試験はインターネットか郵送申し込み)

 

学習方法

スクールに通う方法と、テキストを購入して独学する方法の2種類があります。

自信がなければスクール、という選択になりますが、費用がかかります。すぐに判断せず、まずは書店でテキストを見てみましょう。



テキストは、初学者向けからある程度熟練した方向けまで多数並んでいます。一通り見て、自分のスキルでなんとか理解できる難易度のテキストを選ぶのがよいでしょう。そのようなテキストを見つけることができたら、まずはテキスト学習にチャレンジです。スクールを選択するのはあとからでも遅くありません。

また、試験前は必ず模擬問題集を解きましょう。パソコンで動くCD-ROM(DVD)付がおすすめです。実際の試験と同じように模擬試験を実施することができます。

模擬試験に挑戦すると、最初はなかなか思ったような点数をとることが出来ないかもしれませんが、2回~3回と解くうちに必ず点数があがってきます。すぐにあきらめず、何回かくり返してみましょう。

NGな学習法

スクール講師やMOS取得者以外から教えてもらうのはNGです。

前述したとおり、MOS試験はマイクロソフト的に正しい手段を身につけることのできる資格です。技術の幅が広いワードやエクセルは、その手段以外でも目的を達成できてしまいます。ですが、その方法を同僚から教えてもらっても、MOS試験には合格できません。あくまでMOSテキストに記載された方法でしか点数は獲得できず、スクール講師やMOS取得者でない限り、おそらくMOSの問題には太刀打ちできないでしょう。

 

 

受験料はいずれも10,584円~となり、決して安い金額ではありませんが、その価値はあると思います。難易度は公表されていませんが、ご自分にあったテキストを選び学習をすすめればかなりの確率で合格可能だと思います。

事務スキルアップの手段として、選択肢にMOSを入れてみてはいかがでしょうか。