迫りくる睡魔に抵抗するには|眠気覚ましに効果がある、すぐに実践可能な4つの方法
仕事中に襲いくる睡魔。十分睡眠をとっていても睡眠不足でも、頭を使う仕事をしていても作業的な仕事をしていても、やってくるときにはやってきます。眠たそうな顔で仕事をしていては周りにも失礼ですし、士気を下げてしまいかねません。何より仕事がなかなか進まずストレスの原因にもなります。
迫りくる睡魔に抵抗するための、すぐに実践可能な4つの方法をご紹介します。
コーヒーを飲む
定番中の定番です。カフェインには脳を覚醒させる作用があります。その効果は8時間~14時間程度です。
ただし、即効性という点では注意が必要です。カフェインが脳に作用するのは、摂取後30分程度たってから。つまり、今飲んで今効く、というわけではありません。なので、前述のとおり効果は8時間~14時間と長時間ですから、事前に飲んでおくほうが良いようです。
裏技として、昼休みに仮眠をとることが可能であれば、睡眠に入る直前に飲むのがベスト。効果は30分後に現れますので、仮眠後、すぐにカフェインが脳を覚醒させてくれます。そして仮眠を妨げません。
また、何かを摂取するという行為自体が脳の覚醒を手助けしてくれます。なので、ホットコーヒーでもアイスコーヒーでもこの点においては同様の効果が期待できます。
ちなみにブラックコーヒーはダイエットに効果があることが知られています。あまり身体を動かせないデスクワーカーにとってはありがたいですね。
ストレッチをする
これは注意が必要です。仕事中に突然、うーんと両手を上に伸ばして身体をひねり始めた場合、周りはあまりあなたに良い印象を抱かないでしょう。ましてや集中して仕事をしている人にとっては邪魔以外の何物でもありません。
同僚の邪魔にならず、上司の目も気にならない場所でストレッチをするとなると、手っ取り早いのはトイレでしょう。
その場合、ストレッチにかける時間は3分~5分程度にしておきましょう。あまり遅いと周りに心配されてしまいます。
簡単なストレッチの1つとして、肩甲骨をほぐす方法があります。デスクワークにつきものの肩周りの凝りをほぐす方法です。
まず、足を肩幅くらいに広げ、両肩を上に引き上げます。肩甲骨を狭め、ぎゅーっと上にあげるイメージです。この状態を30秒続けたら、一気に両肩の力を抜き、全身を脱力させます。これを3回~5回程度繰り返しましょう。
これだけで、肩甲骨周りが温かくなり、血流がスムーズに動き始めるのが実感できます。
仮眠をとる
先進的なオフィスでは、仮眠の時間を勤務中に設定している会社もあります。仮眠をとることで生産性があがる、という考え方に基づいているそうです。眠気が覚めるだけではなく、生産性まであがれば一石二鳥ですね。
もちろん、たいていの会社ではそのような仮眠時間は特別に確保されていませんので、昼食後、昼休みの残り時間を使って仮眠をとるのがベストです。
ただしここでも問題になってくるのが場所です。さすがにトイレというわけにはいかないでしょう。本気で心配されます。そして利用したい人が利用できない事態を招きます。
もし車通勤であれば、車の中は良い仮眠スペースとなります。静かですし、冷暖房完備です。プライベートスペースですからリラックス効果も高いでしょう。
運転席の座席を完全に倒して睡眠をとるのであれば、ひざ掛けやコートなどを顔までかぶったほうがリラックスして仮眠をとることができます。顔が出ていると、もし周りから見られたら、という意識が働いてなかなか眠りにつくことができません。
また、机に頭を伏せて仮眠をとる場合も、仮眠中の顔、寝起きの顔を周囲に晒すことになりますので、タオルなどを頭にかけて仮眠をとりましょう。
いずれの場合も、前述したようにコーヒーを組み合わせれば、寝過ごしてしまう可能性を低くすることができます。
業務をスイッチする
寝不足でもない、体調が悪いわけではない、でも眠い、という場合は、そもそも今している仕事が眠りを誘っている可能性があります。つまり、退屈な仕事なのでしょう。
そんなときは、その仕事を一旦止め、あとでするつもりであった仕事を先にしてみるのも一つの手です。作業内容が変われば、脳がそれに順応しようと働きだし、覚醒します。違う作業にスイッチすることで気分も晴れやかになるかもしれません。
ただし。眠りを誘う仕事をスイッチばかりして後回しにしていると、その仕事はいつまでも終わりません(そのストレスで眠気が吹き飛ぶ、という可能性はありますが)。そういう場合は、朝一番の最も脳が元気なときにその仕事を集中して済ませてしまいましょう。ですが、本来、脳が覚醒している朝一番は頭を使ってじっくり考える仕事をするべきですので、やむを得ないときにだけにしておきましょう。
以上、眠気覚ましに効果のある4つの方法をご紹介しました。どれもすぐに実践できる方法です。周囲の状況をよく見て、浮かない程度にお試しください。