職場のお花の管理|切り花を美しく保つために
職員さんやお客様が、職場に切り花を持ってきてくれたりすること、ありませんでしょうか。
小さな透明の器に一輪、可憐な花が飾られているだけでも、随分と職場の雰囲気が変わるものです。
ですが、せっかくいただいたお花も、おざなりなメンテナンスで早くダメになってしまうことがあります。
今回は、切り花(一輪挿しなど)を長く持たせるコツをご紹介します。
水を上げるための工夫
切り花は水を吸い上げて美しい姿を保ちます。
ですが時間が経つにつれ、だんだんと茎の部分が柔らかくなり、花びらも茎もだらんとした状態になります。
花の中の水分が失われた状態で、「水が落ちている」という言い方をします。
原因は、水を吸い上げる切り口が古くなり、水を吸い上げられなくなるためです。
この状態から再び「水を上げ」て、しゃんとした姿にするためには、切り花の切断面をもう一度はさみで切り、新しい切り口を作り出します。
この際、より水を吸い上げやすくする2つのコツがあります。
1つは、切り口を斜めに切る。
こうすることで断面の面積が広くなり、吸い上げる水の量が増え、水が上がりやすくなります。
もう一つは、水中で切る。
水の中で茎を切ると、一度も空気に触れないため、水を多く吸い上げます。これを「水切り(みずぎり)」と言います。
バケツなどに水を溜めて水切りをし、この状態でしばらく放置し、水が上がり、しゃんとした状態になったら再び花瓶に戻してあげましょう。
水をこまめに変える
水をそのままにしておくと、バクテリアが増えていきます。これが花の切り口につまり、水を吸い上げにくくしてしまうことがあります。
水の中に汚れのようなものが浮き始めたらもう変え時ですが、できればその前に変えましょう。
また、水がなるべく汚れないようにするため、茎の水中に沈んでいる部分の葉は取ってしまいましょう。本来は空気中にあるべき葉が、水中に長く浸っていると、腐ってしまい、水の汚れを早めてしまいまうためです。
ちょっとかわいそうな気もしますが、なるべく長く持たせるためと割り切りましょう。
なるべく涼しい場所に飾る
花の花びらは、温かいほど早く開きます。開いた状態はきれいなのですが、早く開いた分、寿命も早く来ます。
直射日光の当たらない、なるべく涼しい場所に飾って、きれいな状態を長く保ってあげましょう。
空調の風が直接当たらないようにする
意外と見落としがちなのがこれです。
空調の風が直接当たり続けると、花びらにしわが入り始め、見た目にもあまりきれいとは言えない状態になります。
生花を飾る披露宴会場や斎場などでは、このあたりも考慮して花の位置を決めているそうです。
職場でも少し気を付けてみましょう。
花びらがダメになり始めたら使える小技
バラなど、花びらが多く重なっている花に使える小技です。
花びらは外側からダメになっていきます。ですので、ダメになった外側の花びらのみ、摘み取ってしまいましょう。
こうすることで、花が新鮮な状態に見えます。
コツは、花びらの根元から取ること。途中でちぎれてしまうと見た目が汚くなってしまいます。
保存液を使う
切り花を延命するための保存液も市販されています。
職場に1本あると良いかもしれませんね。