アルコールチェック義務化 スタートしてみて感じること
今年4月より、道路交通法改正による、安全運転管理者選任事業所を対象としたアルコールチェックが義務化されました。
みなさん、実施してみてどうですか?
めんどくさいですか?
私の率直な感想は、
職員とのコミュニケーションが増えたし、運転に対して身が引き締まって、良い。
です。
私の会社は車両が5台以上あるので、安全運転管理者が必要な事業所です。
アルコールチェックは、運転者に対し、安全運転管理者が行います。
そして安全運転管理者は私。
当社の場合、車両は主にお客様宅を訪問するのに使用します。
私自身は総務職なので運転する機会はほとんどないのですが、1日に5回程度、他の職員による車両の運転が行われます。
アルコールチェックは運転前後に行われるので、1日5回×2回=10回程度、アルコールチェックが必要です。
運転者と面と向かって、顔色や声の調子を確認して、飲酒運転状態でないことを確認するという、とてもファジーな方法で行います。
(10月からはアルコール検知器を使用することが義務化されます)
運転者「確認お願いしまーす」
からの、
私「昨晩、お酒飲みました?」
「体調大丈夫ですか?」
「今日は道が混んでるので気をつけてくださいね」
さらに。
「最近忙しそうですね」
「荷物一緒に運びましょうか」
「帰りは遅くなりそうですか?」
最後に、
「では気をつけていってらっしゃい」
・・・・
私はわりと、「コミュニケーション不要派」です。
必要な情報のやりとりや、決め事の確認、納期、責任の範囲を明確化しさえすれば、最低限問題なく業務が進むと考えています。
会話によりコミュニケーションを増やそう!という声に対しては、
「いやいや、仕事した気になるだけでしょ?」
くらいに考えています。
嫌な奴ですね。
基本的にこの考えは変わらないのです。
無駄なコミュニケーションはなければないほど、良い。
ただ。
お互い声を交わすと、自分の中でモチベーションがあがっている、という実感がありました。
そしてもちろん、安全運転に対して意識的になります。
言い方を変えれば、「身が引き締まる」。
今回の道路交通法改正。
飲酒運転による悲惨な事故が散々繰り返され、やっと行われました。
残された遺族の方のことを思えば、遅すぎる改正でしょう。
ですが、せめてこれから先、これ以上飲酒運転による被害者を出さないようにしたいものです。
「めんどくさい」「意味があるのか」という声がちらほら聞こえてくる今回のアルコールチェックですが、副次的に生まれるコミュニケーションによるモチベーションアップ、運転前の声掛けによる安全運転に対する意識向上は、決して意味のないものではないでしょう。
今回の改正、ぜひ前向きにとらえて実施していきたいものです。