上司からの指示は「+1」して応えるとうまくいく
上司からの指示を、どのようにこなしていますか。
もし何も考えずにこなしているだけなら、とてももったいないです。
上司のリクエストには、「+1」して応えましょう。
あなたの評価はぐっとあがるはずです。
「+1」とは
「+1」とは、相手の期待を少しだけ上回ることです。
人はどんなときに感動するのか。
それは、「こちらの期待を上回ったとき」です。
例えば、コンビニのレジで、店員さんが、
「品物が多いので、おしぼりを多目に入れておきますね」
と言ってくれたらどうでしょう。
例えば、ガソリンスタンドで給油時、
スタッフの方が、給油口の汚れをタオルでそっとふき取ってくれたらどうでしょう。
想像していたことを少しだけ上回ったとき、人は感動します。
この「+1」を意図的に行うようにしてみましょう。
手順その① 上司の期待を測定する
まずは、上司の指示について、上司が想定している成果を想像してみます。
これが基準、つまり±0となります。
(例)
「この書類をコピーおいて」
→コピーする
「今度の会議で使用する資料を作成して」
→資料を作成する
「来年度の健康保険料率を調べておいて」
→来年度の健康保険料率を調べる
この場合は、上司の期待通りの成果となります。
手順その② 「+1」を選択して実行
それでは上記の例に、「+1」していきましょう。
「この書類をコピーおいて」
→コピーする
「+1」パンチで穴を空けておく(上司の手間を省くため)
「今度の会議で使用する資料を作成して」
→資料を作成する
「+1」趣向の異なる3パターンを作成し、選んでいただく
「来年度の健康保険料率を調べておいて」
→来年度の健康保険料率を調べる
「+1」過去3年分の健康保険料率も併せて提出(推移がわかるように)
これが、上司の期待を少しだけ(+1)上回る成果です。
手順その③ 過剰にならないように気を付ける
この方法で大事なポイントは、「+1」であることです。「+2」でも「+3」でもなく。
過剰に手を加えてしまうと、逆効果となりますので注意しましょう。
「この書類をコピーおいて」→コピーする
「+3」パンチで穴を空けてファイリング後、インデックスやタイトルまで貼り付けて提出
(タイトル名がすでに決まっている場合はやりなおさなくてはいけなくなる)
「今度の会議で使用する資料を作成して」→資料を作成する
「+10」趣向の異なる10パターンを作成し、選んでいただく
(選ぶのがい大変。しかもそれにかけた無駄な時間を指摘される可能性大)
「来年度の健康保険料率を調べておいて」→来年度の健康保険料率を調べる
「+5」過去10年分の健康保険料率、保険料、ついでに厚生年金料率まで併せて提出
(本当に来年度の健康保険料のみが必要だった場合、ただの無駄どころか、資料としては余計な情報がありすぎ)
まとめ
相手の期待を少しだけ上回る。
この方法は上司のリクエストへの応え方のみならず、顧客のリクエストに応えることにも当然有効です。
過剰になりすぎず、労力をかけ過ぎず、使える部下になりましょう。