スマホのアプリにも入っていて、仕事でも家計簿でも大活躍の「電卓」。
皆さんは、電卓を買い替えたときに「あれ?なんだか使いにくいな…」「前のと違う気がする」と感じたことはありませんか?
また、職場の同僚の電卓を借りたときに、計算ミスをしてしまった経験はないでしょうか。
実はそれ、あなたのせいではありません!
電卓には、大きく分けて**「2つの派閥」**が存在するんです。
今回は、知っているようで意外と知らない、電卓の奥深い世界をご案内します。これを読めば、次に電卓を選ぶときの基準がガラリと変わるかもしれませんよ!
電卓の世界を二分する「2大派閥」とは?
「電卓なんてどれも同じでしょう?」
そう思っている方も多いかもしれませんが、実はメーカーによってキーの配置や操作方法が大きく異なります。
日本の電卓市場は、大きく分けて以下の2つの派閥に分かれています。
- カシオ(CASIO)派
- シャープ(SHARP)・キヤノン(Canon)派
最大の違いは「キーの配列」
一番分かりやすい違いは、キーの並び順です。特に以下の2点にご注目ください。
- 数字の「0」の位置
- カシオ: 「1」の真下にあることが多いです。
- シャープ: 「1」の左斜め下(一番左端)にあることが多いです。
- この微妙なズレが、ブラインドタッチ(手元を見ずに打つこと)をする際に「押し間違い」を誘発します。
- 「AC」と「C」の配置
- すべての計算を消す「AC(オールクリア)」と、直前の入力だけを消す「C(クリア)」の位置もメーカーによってバラバラです。
- 「あ、間違えた!ひとつ消そう」と思って押したキーが実は「AC」で、それまでの計算が全部消えてしまった…という悲劇は、派閥の違いによって起こります。
同じ計算なのに押し方が違う!?「定数計算」のヒミツ
キーの場所だけでなく、実は**計算のルール(お作法)**もメーカーによって違うことをご存じですか?
特に違いが出るのが、同じ数を掛け続ける「定数計算」です。
例えば、「100円×1.1」「200円×1.1」のように、常に「1.1(消費税など)」を掛けたい場合です。
カシオ式の場合
「×」ボタンを2回(××)押すと、画面に「K」という文字が出て「定数モード」に入ります。
- 操作:
1.1××100= - 特徴:最初に掛けたい数を入力します。
シャープ式の場合
数字と「×」を押すと、自動的にその数字が定数として記憶されることが多いです。
- 操作:
100×1.1=(次は200=だけでOK) - 特徴:直前に計算した掛け算の「後ろの数字」などを自動で覚えています。
「カシオの電卓だと思って『×』を連打したら、シャープの電卓ではエラーになった…」
逆に「シャープのつもりで計算していたら、カシオでは定数計算になっていなかった」
なんていうのは、経理担当者の間では有名な「電卓あるある」の一つなんです。
知っているとちょっと自慢できる?謎のボタンたち
派閥に関わらず、電卓の上の方には「普段押さない謎のボタン」がいっぱいありますよね。
これらを使いこなせると、計算が劇的に早くなりますし、仕事ができる人に見えます!
1. 「GT」キー(グランドトータル)
これは「総合計」を出すボタンです。
例えば、A店で3品、B店で2品買い物をしたとします。
- A店の合計を出す(
=を押す) - B店の合計を出す(
=を押す) - 最後に**「GT」**を押す
これだけで、A店とB店の合計金額が一発で表示されます。いちいちメモを取って足し算し直す必要がありません。
2. 「M+」「M-」キー(メモリープラス・マイナス)
これは電卓の中に一時的に数字を保存(メモ)するためのボタンです。
「100円のリンゴを5個買って(M+)、そこから50円の割引券を使う(M-)」といった計算が、画面上の数字だけで完結します。
もしお持ちの電卓にこのボタンがあったら、ぜひ一度説明書をチラッと見てみてください。「こんなに便利だったの!?」と驚くはずです。
失敗しない!自分にぴったりの電卓の選び方
ここまでお話しした通り、電卓はメーカーによって「言葉(操作方法)」が微妙に違います。
ですので、電卓を買い替えるときの失敗しない最大のコツは…
「今まで使っていたのと同じメーカー(派閥)のものを選ぶこと」
これに尽きます!
特に、指がキーの位置を覚えている経理の方や、簿記検定などの試験を受ける方は、メーカーを変えると慣れるまでが大変です。
また、もし事務職などで本格的に使いたいなら、**「キーロールオーバー(早打ち機能)」**という機能がついているか確認しましょう。
これは、キーから指が離れる前に次のキーを押しても、ちゃんと入力を受け付けてくれる機能です。安い電卓だとこれがついておらず、早く打つと数字が抜けてしまうことがあります。
最後に、それぞれの派閥の代表的なおすすめモデルをご紹介します。迷ったらこれを選べば間違いありません。
【カシオ派】おすすめの定番モデル
カシオ派の方には、経理のプロも愛用するこちらの実務電卓が鉄板です。キーの押し心地が良く、耐久性も抜群です。
【シャープ派】おすすめの定番モデル
シャープ派の方には、安定した打ち心地と見やすさで人気のこちらがおすすめです。アンサーチェック機能などが付いているモデルも便利です。
まとめ
たかが電卓、されど電卓。
シンプルに見えて、実はメーカーごとのこだわりや歴史が詰まった深いアイテムなんです。
ぜひ一度、ご自宅や職場のデスクにある電卓を裏返して、メーカー名を確認してみてください。
あなたは「カシオ派」でしたか?それとも「シャープ派」でしたか?
自分の相棒(電卓)の個性を知ると、毎日の計算がほんの少しだけ楽しくなるかもしれませんね。

